静かなるドンは主人公が最高!

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「静かなるドン」は全108巻にもなる大長編漫画です。

じつに25年もの長きにわたって連載された、その人気の秘密はなんだったのでしょうか。

 

まずはあらすじをご紹介します。

女性用下着メーカーに勤める近藤静也は、じつは極道「新鮮組」総長の一人息子。しかし、そのことを隠しているため会社では気弱で大人しく、仕事のできない男だと思われている。そんなある日、父親の総長が敵対組織に殺されてしまい、静也は跡目を継いで三代目総長となることに。下着メーカーを辞めることもなく、組でもいつも静かな静也に、組員たちは不安を隠せないが…。

というストーリー。

この主人公の近藤静也がすごく魅力的なキャラだなと思います。

会社では大人しい奴と思われていて、スケスケの女性用下着一枚で銀座を街を走らされたり、イジメまがいの仕打ちを受けています。

でもじつは何があっても動じない男。

父親が死んだ時もヤクザはそういうもんだからと全く取り乱しません。

さらに父親の復讐もしようとしないので、組員から不満があがった時も、一人で敵対組織のボスの家へいってしまうという豪胆さ。

会社では静かなのでただの大人しいやつと思われているのが、極道の世界ではその静かさが凄みに変わるんですよね。

さらに面白いなと思ったのが、静也はいわゆるヤクザの考え方で生きていないところ。

ヤクザはメンツを大事にするので、親が殺されたのに報復しないなんてもってのほか。

ですが静也は報復しないどころか、相手のボスに解散してくれれば水に流すと土下座や靴下をなめようとまでします。

ヤクザからしたら屈辱以外の何物でもない行動なんですが、静也は平気でやっちゃうんですよね。

抗争が回避できるなら土下座くらいなんともないという静也がカッコイイ。

さらに命の危機が迫ると本能的に相手の動きを封じるうえに、メンツを失わないようなフォローもしちゃうんです。

読めば読むほど静也の魅力にハマっちゃうこと間違いなしです。