「闇金ウシジマくん」はリアルで怖い?

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闇金「カウカウファイナンス」の経営者、丑嶋馨を主人公に社会の闇や人間の弱さを描いた「闇金ウシジマくん」。

山田孝之さん主演でドラマや映画にもなってましたね。

闇金ウシジマくんの魅力はやっぱりそのリアリティの高さにあると思います。

私自身は闇金でお金を借りたことはありませんが、知らない世界の話なのに説得力がすごいんですよ。

綿密な取材のたまものだと思うんですけど、お金を借りに来る人たちの考え方やお金の使い方が本当にこういう人なんだろうなって思わされます。

リアル過ぎて正直怖いんですよ。

お金を借りに来る理由はパチンコ依存症だったり、経営難だったり、イベントサークルで成り上がるためだったりとさまざま。

主婦がパチンコにハマって夫に内緒で丑嶋にお金を借りるんですけど、まったく勝てずに売春まがいのことをやらされるエピソードは、私も主婦なこともあって本当にゾクッとしました。

絶対にこうはなるまいと思いつつも、すぐ隣にある話のような感触が怖いです。

いろんな債務者が登場しますが、時に容赦のない終わりを迎えることもある闇金ウシジマくん。

どんどん悪い方へ転がっていく債務者たちの姿をみるのは怖いんですが、どうなるのかすごく気になっちゃうんですよ。

怖いもの見たさってやつなんでしょうね。

子供がある程度大きくなったら読ませたい漫画ですね。

こうなってはいけないよ、身の丈に合ったお金の使い方をするんだよという教訓を、親が言うより身に染みてわかってくれそうな気がします。

 

また、闇金ウシジマくんは丑嶋をヒーローにしていないのも面白いところだと思います。

貸したお金を回収するためにはえげつないこともしますし、警察や元締めと言うか金主には服従する。

家では兎を何匹も飼って癒されているシーンも。

怖いだけの男ではないという描写が丑嶋のキャラに深みを与えてるんでしょう。

思わず自分の生活を見直してしまうほどのリアルな怖さのある闇金ウシジマくん、一度読んだら目がはなせなくなってしまうかも。