ヒロインが魅力的!「薬屋のひとりごと」
- 2021.12.10
- 感想

架空の帝国の後宮で巻き起こる事件を、主人公の猫猫(マオマオ)が解き明かすミステリーラブコメ「薬屋のひとりごと」。
原作は日向夏さんのライトノベルです。
ざっくりあらすじをご紹介しますと、
養父の元で薬師として花街で働いていた猫猫は、人さらいに売られて後宮で下女として働くことに。目立たないように過ごすつもりが、王の御子が続けて亡くなった事件を知り、旺盛な知識欲と好奇心を抑えきれず持ち前の毒や薬の知識を駆使して解決してしまう。そのため宦官の壬氏に見込まれて、彼を手伝うことになる。
というストーリー。
後宮で起こるさまざまな事件を猫猫が解き明かしていくのが爽快なんですよね。
また猫猫の性格が秀逸。
好奇心や知識欲が人一倍強くて、毒の効果を自分の身体で試しており、少しぐらいの毒を口にしても影響が出ないほど。
冷静というか達観した考え方をするので、心の中のツッコミはかなり毒舌なのも面白いです。
それに毒や薬のこととなると目を輝かせるのに、自分の恋愛事にはまったく無関心。
壬氏は宦官ではあるものの、天女と噂されるほどの美形。
なのに猫猫は壬氏から手を取られても顔を赤らめるどころか、醜悪な虫でも見るかのような目で壬氏を見る始末。
まぁ、壬氏は「女からあんな目で見られるのは初めて」と逆に喜んでましたが…。
このかみ合わない二人の関係が変わっていくのも見どころですね。
壬氏の方は猫猫を女性として好ましく思うようになっていくのに、猫猫はその気持ちにまったく気づいていません。
というか、痩せていて胸もないからか、自分が誰かのそういう対象になると思っていないようです。
一つ一つのストーリーがテンポよく解き明かされていくのも薬屋のひとりごとの魅力でしょう。
猫猫の小気味の良いセリフも相まって、あっという間に読み終わってしまうかも。
ファンタジーでありミステリーでありラブコメでもある薬屋のひとりごと。
ヒロインの猫猫が魅力的で、楽しく爽快なマンガなので、ぜひ読んでみてください!
-
前の記事
「進撃の巨人」はここが面白い! 2021.12.08
-
次の記事
記事がありません